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2025\-04\-18

# venvで始めるPython仮想環境の構築から活用まで

Pythonプログラミング


Pythonで開発を行う皆さん、仮想環境はもう活用されていますか？プロジェクトごとに異なるライブラリのバージョンを管理したり、グローバルなPython環境を汚染することなく安全に開発を進めたりするために、仮想環境は不可欠なツールです。この記事では、Python標準ライブラリである`venv`を使って、簡単に仮想環境を構築し、日々の開発に役立てる方法を徹底解説します。

### 書いているのはこんな人 marcoporlo.hatenablog.com
### なぜ仮想環境が必要なのか？
### まず、なぜ仮想環境が必要なのでしょうか？想像してみてください。あなたは複数のPythonプロジェクトを同時に進めており、それぞれのプロジェクトが異なるバージョンのライブラリに依存しているとします。例えば、あるプロジェクトでは`requests`のバージョン2.20.0が必要なのに、別のプロジェクトでは最新の2.30.0が必要かもしれません。このような状況で、もしグローバルなPython環境に全てのライブラリをインストールしてしまうと、バージョン間の衝突が起こり、プロジェクトが正常に動作しなくなる可能性があります。仮想環境は、このような問題を解決するために役立ちます。仮想環境を作成することで、各プロジェクトは独立したPython実行環境とライブラリのインストール領域を持つことができ、他のプロジェクトに影響を与えることなく、必要なバージョンのライブラリだけをインストールできるのです。
### venvとは？
### `venv`は、Python 3.3以降に標準ライブラリとして搭載された、軽量な仮想環境を作成するためのモジュールです。以前はサードパーティ製の`virtualenv`が広く利用されていましたが、現在では`venv`が標準となり、特別なインストールなしに利用できるため、より手軽に仮想環境を扱えるようになりました。
### venvを使った仮想環境の作成手順
### それでは、実際に`venv`を使って仮想環境を作成する手順を見ていきましょう。
#### 1\. 仮想環境を作成したいディレクトリに移動
### まず、ターミナル（またはコマンドプロンプト）を開き、仮想環境を作成したいプロジェクトのディレクトリに移動します。例えば、`myproject`というディレクトリで作業したい場合は、以下のようにコマンドを実行します。Bash

cd myproject
#### 2\. 仮想環境の作成コマンドを実行
### 次に、`venv`を使って仮想環境を作成します。以下のコマンドを実行してください。`<仮想環境名>`の部分には、任意の名前をつけることができます。一般的には`venv`や`.venv`とすることが多いです。Bash

python -m venv <仮想環境名>
例えば、`venv`という名前で仮想環境を作成する場合は、以下のようになります。Bash

python -m venv venv
このコマンドを実行すると、指定した名前のディレクトリ（上記の例では`venv`）が作成され、その中にPythonの実行ファイルや必要なスクリプトなどがコピーされます。
#### 3\. 仮想環境をアクティベートする
### 仮想環境を作成しただけでは、まだその環境は有効になっていません。仮想環境で作業を開始するには、アクティベート（有効化）する必要があります。アクティベートするためのコマンドは、使用しているオペレーティングシステムによって異なります。

- **macOS / Linux:**Bash

source <仮想環境名>/bin/activate
上記の例では、以下のようになります。Bash

source venv/bin/activate
- **Windows:**Bash

<仮想環境名>\Scripts\activate.bat
上記の例では、以下のようになります。Bash

venv\Scripts\activate.bat

### アクティベートが成功すると、ターミナルのプロンプトの先頭に仮想環境名が表示されるようになります。（例：`(venv)`）。この状態になれば、仮想環境が有効になっている証拠です。
### 仮想環境内での作業
### 仮想環境がアクティベートされたら、この環境内で必要なライブラリをインストールしていきます。`pip`コマンドを使って通常通りインストールできますが、このときインストールされるライブラリは、アクティブな仮想環境の中にのみ保存され、グローバルなPython環境には影響を与えません。例えば、`requests`ライブラリをインストールするには、以下のコマンドを実行します。Bash

pip install requests
インストールされたライブラリの一覧を確認するには、以下のコマンドを実行します。Bash

pip freeze
このコマンドは、現在アクティブな仮想環境にインストールされているライブラリとそのバージョンを出力します。プロジェクトの依存関係を記録するために、この出力を`requirements.txt`ファイルに保存することが一般的です。Bash

pip freeze > requirements.txt
これにより、他の人が同じ環境を再現する際に、このファイルを使って簡単に必要なライブラリをインストールできます。Bash

pip install -r requirements.txt
### 仮想環境をディアクティベートする
### 仮想環境での作業が終了したら、仮想環境をディアクティベート（非アクティブ化）することができます。ターミナルで以下のコマンドを実行してください。Bash

deactivate
ディアクティベートすると、プロンプトの先頭に表示されていた仮想環境名が消え、元のターミナルの状態に戻ります。
### より快適な開発のために
### `venv`を使うことで、Pythonの開発環境は格段に整理され、安全になります。プロジェクトごとに独立した環境を構築し、依存関係をしっかりと管理することで、予期せぬトラブルを避けることができます。また、`.gitignore`ファイルに仮想環境のディレクトリ（例：`venv`や`.venv`）を追加しておくことで、誤って仮想環境をリポジトリにコミットしてしまうのを防ぐことができます。
### まとめ
### この記事では、`venv`を使ったPython仮想環境の作成からアクティベート、ライブラリのインストール、そしてディアクティベートまでの基本的な手順を解説しました。

- 仮想環境を作成したいディレクトリに移動
- `python -m venv <仮想環境名>`で仮想環境を作成
- `source <仮想環境名>/bin/activate`（macOS/Linux）または`<仮想環境名>\Scripts\activate.bat`（Windows）でアクティベート
- `pip install <ライブラリ名>`で必要なライブラリをインストール
- `pip freeze > requirements.txt`で依存関係を保存
- `deactivate`で仮想環境を終了

### これらの手順をマスターすることで、あなたのPython開発はよりスムーズで快適なものになるでしょう。まだ仮想環境を使ったことがないという方は、ぜひ今日から`venv`を試してみてください。

* * *

### いかがでしたでしょうか？このブログ記事が、venvを使ったPython仮想環境の作成方法を理解し、日々の開発に役立てるための一助となれば幸いです。

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#python #venv #python仮想環境 #python仮想環境の作り方 #仮想環境構築

marcoporlo 2025-04-18 14:52 読者になる

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プロフィール

上飯坂 真

フォトグラファー

写真撮影・3DCG動画制作をしています。
被写体の質感とリアリティを追求し、
優しさと強さのある写真を撮っています。
AI機械学習開発・バーチャルヒューマン制作もしています。

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